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退職代行サービス
皆さんは退職代行というサービスをご存知でしょうか?今までありそうでなかったサービスなのですが、その名の通り会社や組織を退職したい人に代わって退職通知・伝達作業を代行してくれる委託サービスです。
つまり、辞めたいな・・と思ったその日に電話で依頼すれば、業者がすべて代行。もう出社しなくてもOK。ブラック企業追放の風潮も相まって、手軽さとストレス無しで手続きが進められることから注目を浴びています。今回のテンミリオンズ・コラムはこちら今注目の退職代行サービスを取り上げていきます。
どんな会社があるの?
株式会社EXIT(イグジット)
運営元は2017年創業の新しい会社ですが積極的に情報発信していることもあり、いろんなメディアに取り上げられている業界の火付け役的な会社です。
運営しているのは新宿にオフィスを構えるセンシエス合同会社で、退職代行サービスのブランドはEXIT(イグジット)。創業者は2名で新野俊幸氏と岡崎雄一郎氏。
これまでも便利屋さんや電話代行会社が一部のカテゴリとしてやっていたサービスを「会社から非常口」「自分でやらないスピード退職!」「出社しなくていい即日退職」というキャッチーな謳い文句でSNSを中心に拡散。
何となくタブー的なイメージがあったサービスに風穴を開けました。
ふたを開けてみると、ニーズが多すぎて相談は月間300件以上。現在までに累計900件の退職を成立。また、日本独自の慣習を逆手に取ったサービスとして海外メディアにも取り上げられ、更に追い風が吹いている状態のようです。
そんなイグジットさん、個人的に面白いと思うのは自社でもスピード退職を認めて実行している点です。こちらは、少し前にツイッターで拡散されたツイートです。
わずか3秒で退職OK!自社でも実行しているところが面白いですね。
退職代行が流行る背景にあるもの
終身雇用が崩壊した今、定年まで勤めようとする社員はもはやマイナーになってきています。そして、石の上にも三年という言葉にも冷ややかな視線を送る人達が増える中、雇用の流動化はますます進んでいくと予想されます。
転職には転職エージェントがいるので、退職にも退職エージェントがいても不思議ではありません。そして実際にこれらの退職代行会社は実績をあげて、ユーザーから感謝・支持されているのであれば立派なマーケットだと言えます。
ブラック企業の撲滅に向けて政府も動き出していますが、去る者に対する企業のモラルハザードが逆にこのようなニーズに繋がっているのかもしれません。ニーズがあるから成り立つサービス。それほど退職時にストレスを与えてしまうような企業が多い証拠なのでしょう。
ちなみに最近は、このような退職時の違法まがいの行為を”ヤメハラ(辞める時のいじめや後発的な行為)”というようです。
ただ、これらの行為は非弁行為との指摘もあるようです。マーケットの実態調査、そしてそして今後も更に成長するマーケットなのか?そのあたりを含め、次回のコラムで、退職代行ビジネスを深堀していきたいと思います。